『もしここが天国だったら?』― あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる

『もしここが天国だったら? 』― あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる
(アニータ・ムアジャーニ 著/奥野節子 訳)

ステージ4の末期癌から臨死体験をし生還した、アニータ・ムアジャーニさんの二作目です。

一作目、『喜びから人生を生きる! 』がとても良かったのですが、この二作目もさらに素晴らしかったです。

本書の中で、特に心に残っている一文を挙げてみます。

「臨時体験中、大切なのはポジティブでいることではなくありのままの自分でいることだとわかりました。ネガティブな思考をすべて取り去る必要はなかったのです。そして、他人が望む私でいることではなく、ただありのままの自分を愛することだけが必要でした。その真実さえ知っていたなら、私は決して自分の思考を恐れはしなかったでしょう。なぜなら、自分の思考はありのままの自分の一部であると理解していたはずだからです。自分のネガティブな感情を否定し、ネガティビティが悪いと信じることは、自分の問題を悪化させるだけなのです。」(本文より)

「自分自身を無条件に愛して、ただありのままの自分でいればいい」

真実はとてもシンプルでした。

アニータさんは、本書を通して、当然のものとして受け入れられている、私たちが本当の自分自身でいられなくする常識や社会通念を暴いてくれます。

また、私がずっと違和感や疑問を感じていたことについて、明確で深く納得できた文章が以下です。

「よいヒーラーと偉大なヒーラーの重要な違いの一つは次のようなものです。偉大なヒーラーは、あなた自身が持つ癒しの能力に気づかせ、最終的には人に頼らなくていいように促してくれます。彼らは誰にも生まれながらの知恵があると知っており、自分の仕事は人々がその知恵とつながれるよう助けることだと考えているのです。でも多くのヒーラーは、意識的にではなくとも、あなたが彼らに依存することを望んでいます。それによって、ヒーラーが自分の存在を正当化できるからです。このようなヒーラーは無敵である自分と出会ったことがないため、すべての人は治療や調整をし続ける必要があると信じています。その結果、この信念を自分の患者に投影してしまうのです。それに対し、偉大なヒーラーの目標は、誰もが持つヒーリング能力とつなげることによってあなたに力を与えることです。そうすると、当然ながらやがてヒーラーは必要なくなるでしょう。これが偉大さの代償です!」(本文より)

この違いを理解しておく事は、とても大事だと思います。
あらゆる治療家や教師を選ぶときの大きな指針になると思います。

この本を読み始めてから、ワクワクして続きが読みたくて読みたくて仕方なくなり、ものすごいスピードで読んでしまいました。
各章の最後には、「今ここで天国を生きるためのヒント」として私たちの人生で実際に行動を起こせるように、エクササイズやヒントがまとめられており、それもとても役に立ちました。

いつもポジティブでいなければならないと信じて、ポジティブ思考を実践してうまくいかなかった人や、
本当の自己愛とはどういうことなのかを知りたい人には特におすすめの本です。


【内容情報】
ステージ4の末期癌から臨死体験を経て生還した著者が、「向こう側の世界」で得た洞察を現実に活かすためのメッセージを綴る。今生きている人生を天国にするためのヒントとエクササイズも収録する。【「TRC MARC」の商品解説】

45カ国で100万部超のベストセラー『喜びから人生を生きる!』に続く、待望の2作目!著者が臨死体験からの生還後に体験した、世の中の世界観の違い、意識状態の違いによる現実での苦悩や葛藤を乗り越えて凝縮された、「今生きている人生を天国にするため」のヒント満載!「向こう側の世界」で得た洞察を「こちら側の世界」に活かすための生き方とメッセージ。【本の内容】


【目次】
第1章 誤った社会通念1―したことが自分に返ってくる
第2章 誤った社会通念2―自分を愛することは利己的である
第3章 誤った社会通念3―真の愛とは何をされてもゆるすこと
第4章 誤った社会通念4―自分には問題があり、あなたにも問題がある
第5章 誤った社会通念5―ヘルスケア制度が健康管理をしてくれる
第6章 誤った社会通念6―それは単なる偶然だ
第7章 誤った社会通念7―死んだら自分の罪を償う
第8章 誤った社会通念8―スピリチュアルな人にはエゴがない
第9章 誤った社会通念9―女性は男性より弱い
第10章 誤った社会通念10―いつもポジティブでなければいけない

【著者紹介】
アニータ・ムアジャーニ : シンガポールでインド人の両親のもとに生まれる。2歳の時に香港り移り、長年香港で暮らす。2002年4月に癌の宣告を受けるまでは企業で働いていたが、2006年の初めに起こった臨死体験が人生を大きく変える。現在は夫のダニーとともにアメリカで暮らし、「向こう側の世界」で得た深い洞察を、世界中を旅しながら人々と分かち合っている

奥野節子 : 北海道生まれ。高校の英語教師を経て、ジョージ・ワシントン大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



1作目『喜びから人生を生きる!』 ― 臨死体験が教えてくれたこと