日本とヨーロッパ諸国でのホメオパシーの認識の違い

今日は京都と東京でホメオパシーの診療をされている、ドイツ出身のホメオパス、エルマー・ヴァインマイヤーさんの『ホメオパシーを話す会』に参加してきました。

今回のテーマは『歯とホメオパシー』でしたが、ホメオパシーの話だけにとどまらず、母乳育児のことや、日本にはまだ入ってきていない効果的な頭蓋骨と顎の骨の治療方法、医学的な体の仕組みの話など、幅広い知識と豊富な経験、専門的に深いお話をたくさん聞くことができました。

私はホメオパシーの基礎的なことだけ知っているという程度で参加しましたので、ホメオパシーの専門的な話は所どころ難しく感じましたが、全体的にとても学ぶことが多くありました。

また今回参加して、日本とドイツ及びヨーロッパ諸国でのホメオパシーの認識の違いも大きく感じました。

一般的に日本のホメオパシーは、セラピーや手軽な代替療法という位置づけであると思いますが、ドイツやその他ヨーロッパの国々、インドなどの国では、近代医学に並ぶきちんとした医療という認識であるということです。

その辺りについてエルマーさんのブログにわかりやすい記事がありますので、ぜひ読んでみてください。

クラシカル・ホメオパシーの特徴 4 | エルマー・ヴァインマイヤー

私がホメオパシーについて現在理解したところでは、ホメオパシーは近代医学のような、この症状だから「これ」と一般化した症状に当てはめ、対処する療法ではなく、もし二人の人が同じような症状があっても、それぞれの人の体質や生活状況などあらゆる点での違いを見極め、一人一人に合ったレメディを使うことで治療していくという、とても奥深い療法であるということです。
また、日本のホメオパシーはある意味、無法地帯のようなもので、間違ったものを飲んでも安全で何も起こらないとか、複数の種類のものを一度に飲んでも大丈夫という人もいますが、それは結構危険だという事です。

私は、ホメオパシーは必ず医師かそれに準ずる、医療資格者から学ぶべきだと思っており、日本ベースではなく、ヨーロッパなどの海外のスタンダートをベースにしたものを学んだ方が良いと思っています。
ホメオパシーはそれほど繊細で高度な治療法なのです。
また、素人ができるのは簡単な応急処置ぐらいで、それ以上の事(慢性症状や深刻な病気など)を自分で治療しようとするのは危険で、また客観性に欠けるので決してやらない方が良いと思います。

ホメオパシーは科学的に証明できないとして、賛否あると思いますが、
その歴史は長く、長い間に蓄積された臨床結果を元に発展しているわけですから、
臨床に基づいた治療であって、実際に効果があるのであればそれで良いのではないかと思います。

もし日本で、きちんとした医療としてのホメオパシーが発展したら、心身の不調に対して、多くの人の選択肢が広がると思います。

お話会は今回、初めての参加でしたが、東京と京都で、時々開催されるようです。
参加費、予約不要とのことですので、ご興味のある方はぜひ参加してみて下さい。

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